光をくれた人 (2016年)
『光をくれた人』(2016年)
原題: The light between oceans
どうしても、どうしても、 彼らに同情せずにはいられない展開でした。 もし私がこの二人のような状況に陥ったら…
男女によっても意見が別れるかもしれないこの物語。 どうすれば皆が幸せになれただろうか…壮大な海を背景に、過酷な運命に翻弄される大人3人の物語。
圧倒的美男美女。
私が大好きな俳優さん女優さんでもあります。 このふたりの作品にハズレ無しです。
【※以下、ネタバレあり※】
【※未鑑賞の方は読まないことをオススメします!※】
【※未鑑賞の方は読まないことをオススメします!※】
私は辛すぎて、1度に全編観れませんでした… 島に赤ちゃんと男性の遺体が流れ着いて、 イザベルが赤ちゃんのことを報告しないで欲しいと言ったあたりで 、もう我慢できませんでした…
トムが二人目の子のお墓を隠蔽するシーンとか、 その日の日誌を書くことができずに"無事に産まれた" と嘘を報告するシーンとか…特に真面目なトムが、 妻を想う気持ちと葛藤するシーンがどうしても目を背けたくなりま した。
一方、 流産を繰り返して子どもを産むことが出来なかったイザベルにとっ ては、神様からの贈り物のように思えたのでしょう…
後半、娘ルーシーの実の母親ハナが登場。これがまた過酷。 実の母親、育ての親ともに苦痛の日々が訪れます。娘は一人。 当然丸く解決するわけでもなく、 育ての親トムとイザベルは罪を認め、娘と引き離されます。
……今思い出しても、実母の登場はかなり堪えました。
レイチェル・ワイズが演じていましたが、彼女の迫力ある目力がトム・イザベル夫婦を追いつめていく感じか本当に辛かったです。
この映画が伝えたかったことは、人を愛することの深さだと思いました。
すべてが救いようの無い運命なんです。 トムとイザベルの子供が流産を繰り返してしまうこと、 ハナが夫と娘と生き別れたこと、 この4人が意外にも近くにいたこと…でも全員が娘ちゃんを大切に思っているし、そう思っているからこそ一層悲しさが倍増する…
この映画に悪者は存在しません。 誰も責めることができません。だからこんな気持ちになったのかも…深く深く胸に刺さる映画でした。